CONSTRUCTION STORYT 施工ストーリー

目指したのは、すっきりシンプルな暮らし
生活感がないのにくつろげる、ホテルライクな家

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柄や色の不要なものを徹底的になくし
素材感や光にこだわり、上質なリラックス空間に

「想像以上でした」。新たな住まいでの暮らしについて感想をご夫妻に伺うと、最初にその言葉が返ってきました。

「どこを眺めても好みの空間が広がっていることの満足感。暑さや寒さを感じさせない快適な室内環境。無駄のない快適な生活動線。考えていた以上の住みやすさと快適さを実感しています」と話すご主人の横で、奥様も深く頷きます。

白とグレーを基調に黒と木目をポイントに配したお宅です。最低限の家具のみで広々としたLDKは、海外の邸宅やホテルを思わせる洗練されたスタイル。最初からホテルライクな空間をイメージしていたわけではなく、ご夫妻が目指したのは「すっきりシンプルな暮らし」だったそうです。

もっとも意識したことは、生活感を見せないこと。生活感のなさは美しくスマートな印象を与える一方で、無機質で味気ない空間になってしまうケースも。そうならないよう、壁やカーテンを照らす間接照明のやわらかな光で落ち着きのある雰囲気をプラス。さらに床や壁には無垢材や珪藻土といった自然素材を採用し、柄や色を限りなく抑えつつ濃淡の異なるグレーを各所で使い分けることで、スタイリッシュながらも表情豊かなくつろぎ空間が実現しました。

ご夫妻が江原工務店を選んだ決め手が、標準仕様で自然素材を多く使っていること、通常の壁掛けエアコンでの全館空調を推奨していることでした。最初に訪れた見学会が真夏の暑い時期にもかかわらず、壁掛けエアコンだけで快適だったことに感動したそうです。「ランニングコストが抑えられる点も魅力でしたが、実際に住んでからは、家のどこにいても家全体に心地よい空気が流れているのを感じられることに驚いています」と奥様。奇しくも新居への引越しも暑い盛りでしたが、「心地よく涼しく過ごせています」とにっこり。

家づくりでは最初に間取りや内装をある程度決めてから、それに適した土地を探しましたが、理想の土地がなかなか見つからなかったそうです。すると、江原工務店からは、新たな土地が出るまで半年程度、家づくりのお休みが提案されたそうです。

「さまざまな住宅展示場をまわっていたときに早い決断を迫られるイメージがあったので、2〜3年のうちに建てられればいいという私たちのペースに寄り添った提案はとてもうれしかったし、信頼を置けました。土地探しに限らず、迷った時はいつも急かされることがなく、焦らずゆっくり納得して決められました」とご主人。

楽しくてずっと笑っていたよねと、家づくりを振り返るご夫妻。「担当してくれた蓬田さんと相馬さんがとてもいいコンビで、あのお二人だったからこそ楽しく家づくりができたと思っています」と話すご主人の言葉に、「希望を伝えるとやりたいことを丁寧に汲み取ってくれるだけでなく、さらにいい提案をしてくれるのでうれしかったですね」と奥様も続けます。提案のほとんどを即採用したと話すご夫妻は、住み始めてからも幾度となく「提案してもらって良かった」と噛み締めているそうです。

日々、新居の快適さを実感するご夫妻ですが、新たな暮らしはスタートしたばかり。これからリビングにはソファが、寝室にはベッドが、書斎には椅子が届く予定です。暑さが落ち着いたら庭の花壇で家庭菜園を始め、階段下のスペースはライフステージに合わせたアレンジも計画中です。ご夫妻の住まいには、今後もずっと笑って過ごせる楽しみがぎっしり詰まっています。

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差し掛け屋根ながらもファサードはほぼ正方形の外観は、「四角い家にしたい」という奥様の希望を叶えたもの。ご夫妻が家づくりでもっとも頭を悩ませたという外壁の色。コントラストの強い色使いも選択肢にあったが、ニュアンスの異なる薄いグレー2色の塗り壁に。周囲とは一線を画す上品で洗練された佇まいとなった。「外壁は希望する色がすべて塗り壁だったので、迷いましたが最終的に塗り壁にしました。その分コストは上がりましたが、満足のいく仕上がりです。他を削ってでもやって良かったと感じています」とご主人。

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屋根が付いた玄関ポーチは、玄関ドアの開け閉めが道路側から見えないよう目隠しとして機能している。視線だけでなく雨風も防げるので、雨の日の出入りも快適。ポーチは両側から出入りが可能で、アプローチの逆サイドには自転車置き場を設置。車から荷物を運ぶ時や置き配などにも利便性が高い。

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これからソファが届く予定だというリビング。一面が収納になっており、日用品やお掃除ロボットをすっぽりと納められる。カーテンを天井付けにして間接照明を入れるのは、設計アドバイザーの相馬さんからの提案。レールを隠すことで生活感がなくなり、窓を大きく見せる効果も。夜は窓シャッターを閉めるため、カーテンはレースのみ。「天井付けも間接照明も大正解でした。夜は間接照明だけで十分に明るく、高級感のある空間へと演出してくれます」とご夫妻。

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テレビを備える壁は「エコカラットも検討しましたが、ほかの壁が珪藻土でエコカラットの機能性を備えているので」大理石調のアクセントクロスに。テレビ下の棚は造作。棚板の手前を細くする、テレビの壁面のみ巾木をなくすといったディテールのこだわりが、ホテルライクな印象を強めている。

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「庭でごはんを楽しめるちょっとしたスペースがほしい」と希望したタイルデッキは、二方向から出入りが可能で、LDKの延長として活用できる。庭は、室内から見える範囲を人工芝で整え、家庭菜園を楽しむための花壇もつくる予定。防犯面を意識して窓の数は最低限にし、開閉可能な窓も厳選した。LDKの窓にはシャッターが付けられている。

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1階は基本的に、壁は珪藻土、床はオークの無垢材で統一している。どちらも江原工務店で評判の標準仕様で、見た目も機能も相性の良い組み合わせだ。以前の住まいで高い棚に使いづらさを感じていた経験から、キッチン収納はパントリー以外を低い棚のみに。目線より高い家具を極力置かないことで、開放的な空間を実現した。加えて、扉は天井まで届くハイドアにすることで、よりスタイリッシュな空間へと際立てている。

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玄関に続くドアは、光を採り込み圧迫感のないガラス引戸を採用。ハーフミラー調のため、明暗差によって姿見としても活用できる。完成見学会で評判を呼び、オーダーが重なったという人気建具だ。キッチン周りも、ニュアンスの異なるグレーでコーディネート。よりすっきりと見せる効果があるという相馬さんの助言から、キッチンカウンターは標準よりも奥行きの短いものを選択した。ダイニングテーブルはキッチンカウターと横並びに配置し、配膳・片付けの動線をミニマムに。水回りは無垢材の床に水に強いコーティングを施している。

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木目と黒の組み合わせが、インテリアのアクセントとしても存在感を放つ吹き抜けとスケルトン階段。アイアンの細い手すりが絵画的な空間へとセンスアップする。吹き抜けから2階の廊下に続く天井は、黒のシーリングファンと相性抜群な木目のクロスで表情豊かに。窓を東南にあたる吹き抜けに集中させたことで、隣接の家からの視線を避けると同時に、LDKへの十分な日当たりの確保に成功する。

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吹き抜けに設置された、全館空調のメインとして稼働するクーラー。自然の太陽エネルギーを利用するパッシブ設計の高性能住宅だからこそ実現する、壁掛けエアコンによる全館空調は、イニシャルコストがかからず住んだあとのランニングコストも削減できる。取材日は猛暑日だったが、1台の稼働で室内の心地よい温度を実感できた。奥様は「暑さが厳しい季節でこれだけ快適に過ごせているので、冬が来るのも楽しみです」と微笑む。

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「見学会で見たお宅の寝室がかなり暗めの空間だったことに影響を受けて、少し暗めの色調のグレーの壁紙で落ち着いた部屋に仕上げていただきました」とご夫妻。壁のニッチはこれから届く予定のベッドの高さに合わせたもの。

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2階のウォークインクローゼットは、夫婦のものしか置く予定がないため寝室に併設。冬のコートなど、出番の少ない季節ものを中心に収納する。

「注文住宅で家を建てるなら、リビングから少し離れた場所に書斎を絶対につくりたかった」と、読書が趣味の奥様の希望を叶えた書斎も寝室に併設し、これから椅子が届く予定だ。家中で唯一、カラークロスを選んだ遊び心のある空間に。

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2階にシンメトリーに二部屋配置した子ども部屋。白を基調としたシンプルな部屋に、ドアノブの黒がアクセントにキリッと光る。「この部屋の窓は、外観を正面から見たデザイン性を重視して提案していただきました。実際は4つの窓が集まっていますが、外から見るとひとつの大きな窓に見えるようなデザインがとても気に入っています」とご主人。

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家族用と来客用を分けた玄関。以前の住居でも玄関に飾っていたシーサが、新居では専用ニッチでライトアップされてお出迎えする。来客用玄関に立つと視線の先に洗面所、ダイニング、リビング、タイルデッキまで抜け感のある景色が広がり、リゾートホテルに来たような高揚感を感じさせる。

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玄関のドアは、シンプルな黒無地をセレクト。家族用玄関の壁が視線を遮るため、靴や上着を収納するクローゼットはオープンスタイルで実用性を重視。汚れたものを可能な限り生活空間に持ち込まないよう、クローゼットに外着やカバンを置くスペースを設けるだけでなく、手洗いや洗濯、お風呂場へ直行できる間取りにし、帰宅後にサッと片付けができる整理収納動線を整えた。

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玄関横に配置された洗面所は、奥様がSNSで一目惚れしたグレーのモルタル風洗面カウンターを半造作。手洗いボウルの浅さもまた、ホテルライク感を演出する小さくて大きな要素だという。「水回りの掃除を極力少なくしたかったので、水洗を壁付けにしてもらいました。水洗を黒にしたことは少し冒険でしたが、見た目もかっこよく掃除もしやすくて、使いやすい。やってよかったことの一つです」とご主人。

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洗面所の向かいに設置したファミリークローゼットには、日常使いの衣類をほぼすべて収納。洗面所横にはランドリールームを配置し、洗濯や朝の身支度といった日々の生活動線を最短で結ぶ。奥様は「以前住んでいたアパートより広いのに、無駄な動きが少ない」と、快適な家事動線を実感していた。

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浴室のドア枠は黒、浴室の壁には珊瑚石柄をセレクト。新居では掃除を楽にすることにこだわったというご主人。「壁全面がマグネットなので、お風呂周りの道具は床には何も置かずに、すべて壁へ貼り付けられるので掃除も簡単になりました」

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1階のトイレは洗面所横に配置するため、手洗い場は省略。「トイレはオープン収納に抵抗があり、隠して収納できる形を提案いただきました」と奥様。一見、ニッチのような飾り棚に見えるが、壁の裏側まで棚が続いており、収納感を出さずに見せたくないものをすっきり隠せるだけでなく、収納力も高い。

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トイレは1階、2階ともに、全面グレーの壁紙と、ヘリンボーンのクッションフロアを選ぶが、それぞれ異なる照明を飾り、こだわりの空間に仕上げた。「一面だけをグレーにするか迷いましたが、相馬さんの『全面グレーがかっこいいです』という一言に後押しされて良かったなと思います」と奥様。

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