家づくりの思想のイメージ

家は使いやすさと便利さを追求した家がいい、確かにそうかもしれません。
ただ多くの人は、家が便利な生活をするだけの箱になっている、
そんな気がしてなりません。

私が幼い頃、実家の納戸の中に基地をつくり、
いつも自分だけの隠れ家にしていました。

親に叱られ傷ついたとき、一人で何かに没頭したいときは、
いつもそこに逃げ込んで、自分の気持ちと向き合える場所だった。

なぜだかわからないが、
そこに居るときは本当に自分の心が安らいだことを、
体感として覚えている・・・。

私も家族をもち、
20年以上前に自分の住まいを建てました。
やっとの思いで建てたマイホーム。

子育てや生活をするには何の問題もない家だが、
今振り返ると、あの時の実家の隠れ家で体感した気持ちほど、
心が安らいだ場所はこの家にあったのだろうか・・・。

間取りが用途を満たしていれば、
生活をしていくうえでは困らないかもしれません。

だた、実際に住み続けて振り返ると、
「生活をするだけの家」と「家族がしあわせになれる家」はまったく違う。
そう感じるものがあります。

もし、家族の幸せを求めるなら、
生活に必要なものを満たすだけの住まいでは満足できない。

家は住む人の本能に何かを語り掛け、体感を通して、
家族それぞれの「心の洗濯をする場」に変わらなくてはならない。
そう強く思うのです。

これから家づくりをするのであれば、
1ヶ所でもいいから住まいにそんな場所を取り込みたい。

子育て世代のご家族はもちろんのこと、私と同じやっと子育てが終わり、
これから二人の時間をゆっくりと過ごしたいご夫婦であれば尚更のこと、
自分の荷を下ろし、自分と向き合える場所が家に必要なのです。

住まいは家族が生活をしていく上での大切な土台。
その土台の環境は人に大きな影響を与えると思います。

幼いながらにあの隠れ家で私が体感した思いは、使いやすさや便利さではない、
他人から見たら必要のない場所なのかもしれない。

でも、間違いなく私の心の洗濯をしてくれた場所として、
心の奥底に残っている。

家が人を支え、自分の気持ちと向き合う場を与えてくれる、
そんな住まいに私は住みたい・・・。

だから私は「ただ住むだけの家は絶対につくらない」。

例えそこに無駄なものがあったとしても、それは無駄ではない。
自分にとっての価値として帰ってくる。

それをしっかり住んでから体感してほしいのです。

「家は語る、体感を通して・・・」、
住んでから何を語らせるかは、あなた次第です。

皆様の住まいづくりが成功することを心から願っております。

江原工務店 代表取締役 江原真二
江原工務店の家づくり

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